2011年9月30日金曜日

キュレーションの時代に大切なもの

コンテンツをつくる。

by Chris Heiler

コンテンツはゼロから作るものと、ツールを用いて独自の視点を加えることで作り上げるものと2種類ある。コンテンツを作ると言えば前者が当たり前であったが、現在は様々なキュレーションツールが存在し、誰でもコンテンツを作ることができるようになった。その時代で大切になるものが2つあると思う。



1.信頼性

by vagawi

あなたはどちらを選ぶだろうか?
日本アルプスのヒノキを使った鉛筆」と「コンビニに置いてある鉛筆
購入にかかる手間や値段は同じものとする。

「日本アルプスのヒノキを使った鉛筆」を選んだ人が多いのではないだろうか。
同じ労力ならば、少しでも良いものを、と考え、ブランド物を選ぶと思う。
これはブランドの価値、信頼感を期待して選んでいる。

このように「信頼できる」というのは選択する十分な理由になる。

これをキュレーションサービスに当てはめてみる。 
TwitterRSSの情報をあなたが重要と思うものだけを選別してくれるサービスがいくつもある。
それらの中で差別化を図るには精度が重要となる。

「どうやって選別しているのか?」「本当に重要なものだけ?」「何か抜け落ちがあるんじゃないのか?」

自分の目でなら確実にその取捨選択ができるが、もしも大切なものまで切られてしまったら・・・。
たくさんある中で、そのサービスを選択するための信頼性が足りないのである。

つまり、キュレーションの裏には間違いなく情報選択が行われ、何らかの情報が捨てられるのである。
キュレーションサービスが使われるためには、信頼性を得ることが何より大切である。



2.体験

by derekkeats

あなたはどちらを選ぶだろうか?
尊敬する人の講演を聞きに行く」「尊敬する人の講演がまとめられたものを見る
今回も前項と同様、手間や値段、発言内容とまとめは同じものとする。

おそらく「尊敬する人の講演を聞きに行く」人が多いのではないだろうか。
やはり直接見たいし聞きたい。

これは現場でしか味わえないものがあるという考えから選択するのだと思う。
つまり、まったく同じ内容の情報でも、それの感じ方、受け取り方が異なるのである。

これから情報はどんどんシェアされていく。誰しもが同じ情報を持つなかでどのように差別化がされるのかというと、体験の有無である。
体験の伴う情報は特別な情報として扱われる。
位置情報や人との出会い、現場の空気などが関連付けられて想起しやすくなる。

これはどこでも見れる情報に価値がないというものではなく、体験には付加価値があるという話である。



まとめ

情報が淘汰・共有される社会では、選択された情報の信頼性と、共有されない体験が大切になる。