2012年2月25日土曜日

コンテンツキュレーションの行く末


細分化していくサービス

キュレーションサービスが数多く生まれていく中で、扱うコンテンツの種類を特化させたサービスがでてきました。今回は動画・画像・記事・音楽それぞれに特化したキュレーションサービスを紹介します。


Redux


 Reduxというサービスは動画に特化したキュレーションサービスです。動画をキュレートして、チャンネルを作ることができます。そのチャンネルをフォローしたり、チャンネル作成者をフォローすることもできます。一人で複数チャンネルを持つことができるので、
様々な意味づけをしてキュレートすることができます。GoogleTV向けのWEBアプリも公開しているようです。



Pinterest


ご存知の方も多いと思いますが、Pinterest画像に特化したキュレーションサービスです。使い方はこちらの記事が解説動画もありわかりやすいです。ボードを作ることでキュレートすることができます。こちらも複数ボードを作成することができます。


Scoop.it


Scoop.itは記事に特化したキュレーションサービスです。Scoop.itについては以前ブログで紹介したのでそちらをご覧ください。トピックを複数作ることで、様々な意味付けをしてキュレートすることができます。


8tracks


 8tracksは音楽に特化したキュレーションサービスです。サービスの使い方はこちらの記事がわかりやすいです。ミックスは8曲以上で構成し、タグをつけることでキュレートすることができます。ほかの人が作成したミックスにLikeすることでお気に入りリストが作成できます。サイトの反応が利用者にわかりやすく、使っていて心地よいサイト設計になっています。


キュレーター爆発

by b_d_soils
 
3CCreatorCuratorConsumerです。この順に、ピラミッドがあり、クリエイターがその頂点に立つ。コンテンツキュレーションツールの出現によって、従来のメディアだけではなく、個人がキュレーターとなることができ、キュレーターの数が多くなります。それによって、ピラミッドの崩壊が起きる可能性があります。

コンテンツキュレーションは、コンテンツを増やしているが、生み出してはいません。あくまで既に存在しているものをまとめ上げて、意味づけをしていることで疑似コンテンツ化させています。これにより、勘違いキュレーターが息をまいてクリエイターの領域を侵していくと、粗悪なコンテンツで溢れ、消費者が情報の洪水に疲れてしまいます。

キュレーターは、信頼性と体験を指標としてコンテンツと接する必要があると考えています。キュレーターの役割の一つとして、オリジナルコンテンツの接触面積を増やすことがあります。キュレーターはそれが自身のコンテンツか疑似コンテンツかを意識することが大切です。


まとめ

キュレーターは情報の焼き増しではなく、発掘を目指し、クリエイターはキュレーターの力を借りてコンテンツのリーチを伸ばしていく。そうすることで情報の整理ができ、共存が可能になる。


2012年1月23日月曜日

foursquareの楽しみ方

スライド作りました

僕はfoursquareが好きです。foursquareで何かできないかと考えていて、とりあえず何か形あるものをアウトプットしようと思い、自分の頭の整理もかねてスライドを作りました。以下スライドの説明と補足です。対象はfoursquareを使い始めた~慣れてきた当たりの人を想定しています。

foursquareについて 

 foursquareは位置情報サービスです。基本的な流れは、外に出て、Venueと呼ばれる現実世界に実在する場所にいることを明示的にする(チェックイン)というものです。foursquareは行動しないと始まりません。ここで大切なことは、自分が楽しめる範囲で行動することです。無理しちゃうと疲れちゃいます。

 そんなfoursquareには4つの楽しみ方があると僕は考えました。



人と出会う(SNS 

 foursquareにはフレンドという機能があります。Twitterのような一方通行ではなく、お互いの承認がいる形式です。フレンドになった人の最新チェックインはフィードに流れるようになるため、その人が今どこにいるのかわかるようになります。その人とコンタクトを取りたい場合は、そのチェックインにコメントすることができます。

つまり、Twitterのようにフィードを見て、友人にコメントするという使い方ができます。さらに、必ず位置情報を伴っているので、実際に会うことも可能になります。このような、SNS的楽しみ方も、foursquareの楽しみ方の一つだと思います。
 また、出会いを促進するために「レーダー(Radar)」という機能があります。実は僕はAndroidなので使ったことがないのですが、友人と会うにはこの通知は便利なのではないかと考えています。偶然の出会いも演出されるしね!


 
場所の情報を探す(Guide

 foursquareVenueに情報を残すことができます。残した情報は「Tips」と呼ばれます。Tips対して2つアクションをとることができます。それは「保存(To-Do)」と「完了(Done)」です。どちらもリストで管理できるのですが、違いは、保存がいつかそのTipsを実行したい!と思っているとき。完了はそのTipsを実行したときです。

 完了をする意味ですが、多くの人が完了したものは、重み付けがされていき、表示順の上位にでるようになります。多くの人が有益と思ったものがわかりやすくなるわけです。Guideとしての使い方をより充実させるためにも、Tipsはどんどん残すようにしましょう!

 リストという機能では、Venueをキュレーションすることができます。Venue自身にも「保存(To-Do)」と「完了(Done)」というアクションが取れるのですが、この場合保存はリストに追加、完了は既に行ったことがあるという意味になります。リストは複数人で作成することも可能です。

 リストにあるVenueを制覇しようと考えたときに、達成度がわかるようになっているので、どのVenueに訪れてないかを確認することができます。旅先のマストVenueリストや、自分がよくチェックインするVenue、お遍路Venueなどなど、前項の人との交流にもつながるものもあります。

 Venueによっては、Special Offerというものがあります。これは特典で、ドリンク一杯無料などがあったりします。Mayorの人や、初めてのチェックインの際にもらえたりします。この機能は、Venueの管理者が登録することで実装されます。

そしてつい先日追加されたExploreという機能では、foursquare上のVenueをマップ上で検索することができます。今のところフレンドが行ったことがあるかないか、Special Offerの有無などがソート条件に入っており、foursquareの特徴を生かした仕組みになっています。


 
バッジ収集 

 foursquareと言えばバッジです。クエスト配信型ゲームのように、不定期にバッジが追加されます。一口にバッジ解除と言っても、人数が条件になるもの、チェックイン回数が条件になるもの、シャウト、時間、前チェックインなど、解除条件は様々です。バッジは現在3種類あり、foursquare, expertise, partnerと別れています。 

 foursquareコアバッジと呼ばれるもので、解除条件も様々です。 expertiseはあるカテゴリーのVenueにどれだけ訪れたかがわかるバッジです。レベルという概念があり、レベルが高いほどそのカテゴリーを好んでいると捉えることができます。 partnerはパートナーをフォローし、特定の条件を満たすことで解除できるバッジです。海外のブランドが多いので、日本ではなかなか解除できないものが多いです。またバッジには期間限定のものもあり、収集意欲をそそる仕組みになっています。

 それ以外にもMayorを争ったり、チェックインの際に取得できるポイントを競うリーダーボードというランキングもあります。ポイントは今のところランキング以外に利用されていないので、今後仮想通貨のようなシステムに利用されるかもしれません。


ライフログを取る 
 
 僕はこの楽しみ方が一番好きです。チェックイン履歴には、場所、日時、シャウト、フレンド、写真が残ります。これらを利用したライフログを取ることができます。

 foursquareは様々なサービスが連携しているので、それらを使うことでより面白い形で表現できます。Googleカレンダーと連携させると、場所と日時を直感的に把握できるようになります。このように関連付けをさせておくと、物事を振り返る際に便利です。  


 
位置情報のプラットフォーム 

 foursquareは位置情報のプラットフォームとして、様々なサービスにおいて利用されています。APIの利用は盛んで、Foursquare Global Hackathonが公式に開催されるなど、日々foursquareを利用した新しいサービスが生まれています。その中から自分に合った楽しみ方が発見できると良いなと思います。



まとめ
  
 どんなサービスにおいても、無理に使う必要は無いと思います。今回紹介した中で面白そう!と感じた使い方があれば幸いです。



2012年1月5日木曜日

情報収集からシェアまで1つでこなすScoop.itの可能性

キュレーションの流れ

現代ビジネスより引用
Scoop.itはキュレーションに必要と言われる3つの要素を網羅しています。さらに使い方によっては、より多くの意味を付加することができるかもしれません。



Scoop.itでできること

Scoop.itの使い方は、こちらの記事を見るとわかりやすいです。
重複もありますが、重要だと思う部分、面白いと思う部分について説明していきます。

Topic作成時~
TitleURL最後にくっつくため、現在日本語は対応していません。スペースは ” – (ハイフン)”になります。
Languageは、設定した言語の情報を取得します。日本語もあり、十分使えます。
TopicFreeアカウントならば5つまで作成できます。


CURATEタブ~
ManageManage SourcesAdvanced Optionsから、自由に情報源を選択できます。
RSSTwitter ListGoogle Searchfacebookページ、さらにはOPMLファイルも対応しています。Twitterで主に情報収集をしている人にとって使いやすいと思います。


~対応しているソーシャルメディア~
FacebookTwitterfacebookページ、LinkedInWordPressTumblrに対応しています。Scoop.itGoogle+ページを持っていることから、近いうちにGoogle+にも対応すると思います。




アクティビティとしての可能性

Scoop.itを使えば情報収集からシェアまでScoop.it内でできるので、読んだものだけを“Scoop.it!”していけば、そのTopic自分の読んだ記事リストになります。

HearsayGunosyのように、誰かが読んだ記事がわかったり、自分が読んだ記事に応じて学習するなど、アクティビティはセレンディピティやUXを引き起こす可能性があります。Scoop.itも、読んだ記事を管理する使い方ができるので、情報管理のプラットフォームとなる可能性を秘めています。



まとめ

アクティビティを管理できるサービスは今後需要のあるサービスになり得る。日々のライフログはセレンディピティを生む可能性がある。